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主に災害時対応等、緊急時に使用する備蓄ブロックとしての実績(実績多数)

近年、台風や集中豪雨による大規模災害のリスクが高まってきており、河川においては、堤防の決壊などによって周辺地域に大きな被害が発生しています。北海道では平成28年8月、たった半月の間に3つの台風が上陸するなど大洪水となり、複数の河川で堤防が決壊し、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。 これら被害を防止(軽減)する一つの手法として、洪水時に堤防法面(決壊箇所)に大型のブロックを投込んで、それ以降河岸が削られない(堤防決壊口が拡大しない)ようにするという方法があります。「北海道開発局」及び、「北海道建設管理部」では、それを緊急時に素早く実施するために、普段から堤防付近の水防拠点などに大型ブロックを配備しています。(⇔備蓄ブロック)。

  • 平成28年8月の音更川の洪水の様子

  • 災害時のブロック投入状況

◇水防拠点◇

洪水時に投込む大型ブロックなどの資器材を備蓄する場所、復旧活動をするための起点となる場所であり、その性質上、河川堤防に近く洪水時にも冠水しない高さのところに整備されます。また水防拠点には、ヘリポートや大型車両が行き来できる車両交換所なども整備されています。

これらのように「備蓄ブロック」は、洪水時に緊急的に使用するということになりますが、そのために求められる特性として緊急性ということがあります。また、備蓄場所が限られている中で、効率的に配備することも求められています。
弊社で提案している「トラスフット T-2型」は、
・短時間での持出し作業に適している(⇔「ワイヤー掛け」が容易な形状(脚付き構造)で、短時間での持出し作業が可能)
・層状に積む(2段に積む)ことに適した形状である(⇔限られた場所に多くのブロックを配備することが可能)

  • ブロックの積み降ろし状況

  • ブロックの配備状況

以上の特性を有していることから、「トラスフット T-2型」の「北海道開発局」及び、「北海道建設管理部」への納入実績が多くなっており、そのことを反映して、「北海道開発局」、「寒地土木研究所」では本ブロックを使用した、堤防決壊箇所の拡大防止方策比較等の各種実験が行われています。

◇「北海道開発技術研究発表会」における、本ブロック使用の各種実験が掲載された発表論文について◇
「北海道開発局」及び「寒地土木研究所」主催の「北海道開発技術研究発表会」は、今年(2019)で 62回目を迎えるもので、北海道開発事業に係る諸問題に関する調査、研究等の成果を発表することによ り、技術等の向上とその普及を図ることを目的として毎年開催されています。  その第62回(平成30年度)目の開催の、防災に関するカテゴリーにおいて、本ブロックを使用した 各種実験の様子が掲載されている「堤防決壊時に行う緊急対策工事の効率化に向けた検討資料の(案) の公開」が発表されています。発表論文はここをクリック

弊社では、堤防決壊箇所における緊急対応時の安全性向上、作業の効率化等に向けた取組みの一環として、寒地土木研究所の実験に携わっています。